フリルのように繊細な花びらと、まるでドレスのような華やかな佇まい——。 トルコキキョウ(リシアンサス)は、そんなエレガントさをまとった花です。切り花としての評価も高く、特別な日のアレンジに欠かせない存在として愛されています。
名前だけ聞くと「トルコに関係あるの?」と思ってしまいますが、実はアメリカ南部〜メキシコ、カリブ地域が原産。日本では桔梗に似た花姿から“トルコキキョウ”という名前がつけられたんだとか。
この花がここまで人気になったのは、日本の育種家たちの努力のおかげ。今では、花色・形・サイズもさまざまな品種が登場し、選ぶ楽しみがどんどん広がっています。
この記事では、そんなトルコキキョウの中でも特に人気の品種やシリーズごとの違い、栽培や注文のポイントまでを分かりやすくご紹介していきます。
お気に入りの一輪を見つけるヒントになりますように。
トルコキキョウの代表的な品種とシリーズ

ボヤージュシリーズ|大輪でフリルたっぷりの豪華な咲き方
ボヤージュシリーズは、一輪でも主役級の存在感。八重咲きの大輪で、花びらの縁に入る強めのフリルがとにかくゴージャス! ホワイトやピンク、ラベンダー、ブルー…と花色も豊富で、結婚式やパーティー装花など、華やかな場面でよく見かけるシリーズです。
「ボヤージュ ホワイト」は純白の気品、「ピンク」は柔らかくて可憐な印象。「花の衣装」なんて言いたくなるほど、洗練された美しさがあります。花持ちも優秀で、プロのフローリストからの指名率も高いのがうなずけます。
ロジーナシリーズ|中輪で可憐な印象の高品質な品種
ロジーナシリーズは、控えめだけど印象に残る——そんな、上品で清楚な中輪タイプ。 花びらはすっきりと整っていて、フリルも少なめ。どんな花ともなじみやすく、ブーケやアレンジに“品のある抜け感”をプラスしてくれます。
ニュアンスカラーが豊富なのも魅力。とくにグリーンやアンバー系は、今どきのインテリアやギフトシーンにぴったり。
草丈はコンパクトで分枝性も◎なので、家庭で育てるにも扱いやすく、ガーデニング初心者さんにもおすすめです。
NFシリーズ・中曽根セレクト|プロの生産者向けの安定した品種
切り花市場で“安定感抜群”と高評価を得ているのが、NFシリーズと中曽根セレクトの品種たち。 どの季節に出荷しても、花の形・ボリューム・色味が安定していて、まさにプロのためのシリーズです。
「NFスノー」は透き通るような真っ白で、涼やかさと清潔感を両立した名品。
「中曽根 ライトピンク」は淡く優しい発色で、ブライダルや母の日のギフトにもぴったり。
大量出荷にも対応できるので、生産者からの信頼も厚いラインです。
花色で選ぶトルコキキョウの魅力的なバリエーション
ピンク・ラベンダー系|優しさと華やかさのバランスが魅力
可憐さと華やかさ、その両方を持ち合わせているのがピンクやラベンダー系。 「プリマ ピンク」はふんわりとした八重咲きで、ほんのりフリルが入り、上品さと可愛らしさが絶妙にバランスしています。
ラベンダー系は落ち着いた印象で、和の空間にも洋のインテリアにもすっと溶け込むカラー。
「レイナ ラベンダー」のように、淡い紫がかった色味は他の花とも合わせやすく、ブーケに奥行きを出してくれます。
グリーン・イエロー系|爽やかで今風な雰囲気に
最近人気急上昇なのが、グリーンやイエロー系。 「スノーグリーン」や「アンバーグリーン」は、どこか北欧っぽいナチュラルな雰囲気があり、おしゃれな空間演出にぴったり。 フレッシュなのに落ち着きもあって、“今っぽい花”を探している人に刺さります。
「マキア イエロー」はやさしいレモン色で、春のギフトや卒業のお祝いなど、明るくあたたかいシーンによく合います。
ホワイト・ブルー系|清楚で上品な印象を演出

清楚で上品な印象を与えるホワイトやブルーは、やっぱり王道。 「ロジーナ ホワイト」は控えめながらもしっかりと存在感を放ち、「ボヤージュ ブルー」は一輪で空間を引き締めるような深みのある色味。
ブルー系は品種が少ない分、見つけたときの喜びもひとしお。「F1ブルーミスト」などの交配種は、より発色が安定していて、特別感があります。
贈る相手やシーンに合わせて“色で想いを伝える”、そんな選び方も素敵ですね。
栽培と注文のポイント|トルコキキョウを楽しむために

栽培に適した時期と気をつけたいこと
トルコキキョウは温暖な気候を好む花ですが、寒さが苦手な品種もあるので育てる地域によって注意が必要です。 霜に当たると弱りやすいため、冬越しには防寒対策がマスト。
種まきに適しているのは春(2〜3月)か秋(9〜10月)。
開花までは5〜6ヶ月ほどかかるので、少し時間はかかりますが、そのぶん咲いたときの喜びは格別です。
育ててみたい方は、気候に合った品種を選ぶと失敗しにくいですよ。
注文・出荷のタイミングとその方法
切り花として注文するなら、出荷のピークは6月〜9月。 母の日、ブライダル、お盆…とイベントが多い時期なので、早めの注文がおすすめです。
最近はプロがセレクトしてくれる“おまかせ注文”も人気。色のトーンや用途に合わせて選んでくれるので、フラワーギフト初心者にも安心です。
茎がしっかりしていて花もちが良い品種を選ぶと、見た目だけでなく長く楽しめるのも嬉しいポイント。
人気の用途とアレンジの楽しみ方
バラに並ぶほど華やかだけど、どこかナチュラルで透明感のあるトルコキキョウ。 だからこそ、どんなスタイルのブーケにもなじみやすく、プレゼントにも自分用にもぴったりです。
大輪系はアレンジの主役としてどんと使って。中輪系は脇役として花束を引き立てるのが得意です。
最近はドライやプリザーブド加工も人気で、「無料ラッピング付き」ギフトとしての需要も高まっています。
“華やかすぎない上品さ”が、幅広い世代に愛される理由かもしれません。
まとめ|自分に合ったトルコキキョウの品種を見つけよう

トルコキキョウは、品種・シリーズによって咲き方や花色、花持ちなどに大きな違いがあります。代表的なボヤージュやロジーナ、NF、中曽根セレクトなど、それぞれの特長を知ることで、自分の用途や好みに合った品種を選びやすくなります。栽培する場合は、気候や作型に合った品種を選ぶことも大切です。
切り花として楽しむなら、季節やイベントに合わせたカラーリングや、花束のボリューム感に注目して選ぶとよいでしょう。今後も新しい品種が登場し続けるトルコキキョウの世界。ぜひ、自分だけのお気に入りの品種を見つけてみてください。


