プロポーズや結婚式、送別などで受け取った花束を、「できるだけきれいなまま、一生残したい」と思う方は多いはずです。そこで本記事では、花の保存加工の種類(プリザーブドフラワー、ドライフラワー、押し花、3D保存、レジン、ハーバリウム等)をわかりやすく整理し、それぞれの特徴を比較しながら紹介します。
加工ごとの特徴・費用相場・完成までの期間・注意点に加え、自分で作る方法と専門店に依頼するメリットもまとめています。大切な花束を後悔なく残せるよう、選び方のポイントを押さえていきましょう。
花束を一生残す保存加工とは?

花束を残す加工は大きく「乾燥させる」「薬剤で置換する」「樹脂やオイルに封入する」「立体ケースで作品化する」に分かれます。
代表例はプリザーブドフラワー、ドライフラワー、押し花(レカンフラワー含む)、レジン、ハーバリウム、3D保存(アフターブーケ)などです。
どれも“生花のまま永遠”ではなく、色や質感は少しずつ変化します。
ただし適切な加工と保管(光・湿気・温度対策)をすれば、数年〜10年以上きれいに楽しめるものも多く、記念の花束をインテリアとして残す選択肢が広がります。
永久保存・長期保存の定義:生花の鮮度とタイミングが仕上がりを左右
「永久保存」と言っても、厳密には経年変化がゼロになるわけではありません。
一般的には、数年単位で鑑賞できる状態を“長期保存”、ケース保管などで10年以上を目指せるものを“永久保存に近い”と捉えると現実的です。
仕上がりを左右する最大要因は、加工に出すタイミングと花の鮮度です。
受け取ってから時間が経つほど、花弁の傷み・水下がり・変色が進み、加工後の発色や形が崩れやすくなります。
特に夏場や暖房の効いた室内は劣化が早いので、できれば当日〜翌日、遅くとも2〜3日以内に相談・発送できると安心です。
保存加工で何が変わる?発色・退色、立体感、香り、自然な風合いの違い
保存加工をすると、見た目は“花らしさ”を残しつつも、いくつかの要素が変化します。
まず香りは、乾燥や薬剤処理で弱くなるか、ほぼ消えることが一般的です。
発色は、プリザーブドは比較的鮮やかに残りやすい一方、ドライや押し花はアンティーク調に落ち着く傾向があります。
立体感は、3D保存やドライ(立体乾燥)が得意で、押し花は平面表現に向きます。
自然な風合いは、ドライが“ナチュラル”、プリザは“しっとり感”、レジンは“透明感と艶”が出やすいなど、仕上がりの方向性が異なります。
結婚式・プロポーズ・記念で人気の理由:思い出をインテリア/ギフトにする魅力

花束の保存加工が人気なのは、思い出を「飾れる形」に変えられるからです。
プロポーズのバラや結婚式のブーケは、その日限りの感情やストーリーが詰まったアイテムで、写真だけでは残しきれない“実物の存在感”があります。
加工してフレームやガラスケースにすると、玄関・リビング・寝室などに自然に置けて、見るたびに記憶がよみがえります。
また両親贈呈や記念日のギフトとして、花束を分けて小さな作品にするアレンジも可能です。
「枯れてしまう前に形にしたい」という気持ちに応えられる点が、保存加工の大きな魅力です。
種類別 花束の保存加工の方法|プリザーブドフラワー・ドライフラワー・押し花・3Dまで
花束の保存加工は、目的(立体で残す/平面で残す/小物にする)と、好み(鮮やか/アンティーク/透明感)で選ぶのがコツです。
同じ花束でも、加工方法によって「色の残り方」「サイズ感」「飾りやすさ」「壊れやすさ」が変わります。
ここでは代表的な加工を、特徴と注意点を交えて整理します。
専門店に依頼する場合も、自作する場合も、まずは各加工の“向き不向き”を知ることが失敗防止につながります。
プリザーブドフラワー加工:溶液(グリセリン等)で長持ちさせる技術と注意点

プリザーブドフラワーは、生花の水分を抜き、保存液(グリセリン等を含む溶液)に置換して長期鑑賞できるようにする加工です。
見た目が比較的みずみずしく、発色が良いのが強みで、インテリアギフトとしても定番です。
一方で、花材によっては加工に向かないものがあり、同じ花でも品種・咲き具合で仕上がりが変わります。
また湿気に弱く、梅雨時期や結露のある場所では花弁が透けたり、ベタついたりすることがあります。
直射日光も退色の原因になるため、ケース保管や置き場所の工夫が重要です。
ドライフラワー(ドライ加工):ハンギング乾燥・シリカゲル乾燥の作り方と目安時間

ドライフラワーは、花の水分を抜いて乾燥させる最も身近な保存加工です。
逆さに吊るすハンギングは手軽で、風通しの良い日陰で1〜3週間ほどが目安になります。
一方、シリカゲル乾燥は乾燥剤に埋めて短期間(数日〜1週間程度)で仕上げやすく、立体感や色を比較的残しやすい方法です。
ただしドライは退色しやすく、白・淡色は黄ばみ、赤・紫は黒っぽく沈むなど変化が出やすい点に注意が必要です。
完成後は湿気で戻りやすいので、密閉ケースや乾燥剤併用で保管すると長持ちします。
押し花加工:花びらの配置、フレーム仕上げ、写真と合わせるデザイン例
押し花は花を平面にプレスして乾燥させ、額装や台紙デザインで作品化する加工です。
ブーケ全体を“絵”のように構成できるため、日付・名前・メッセージ、写真を一緒にレイアウトするデザインが人気です。
花びらの重なりをほどいて配置し直せるので、花束のボリュームが大きくてもフレーム内に収めやすいのがメリットです。
一方で、立体感は出にくく、厚みのある花(多肉質、極端に大輪など)はプレスに工夫が必要です。
退色は避けられないため、UVカットガラスや直射日光を避けた飾り方が向きます。
レジンアクセサリー加工:生花をアクセサリー/アイテムにする方法と1本・小花向きの選択
レジン加工は、乾燥させた花材を透明樹脂に封入し、アクセサリーや小物に仕立てる方法です。
ピアス、ネックレス、キーホルダー、箸置きなど、日常で使える形にできるのが魅力です。
ただし基本的に“花束まるごと”には向かず、1輪や小花、花びらの一部を選んで残すのに適しています。
生花をそのまま封入すると変色や気泡、カビの原因になりやすいため、しっかり乾燥させる工程が重要です。
またレジンは紫外線で黄変することがあるので、保管や使用環境(直射日光・高温)に注意するときれいが長持ちします。
ハーバリウム(花×ガラスボトル):ドライインウォーター、オイル、発色の違いとケース管理

ハーバリウムは、乾燥花材をガラスボトルに入れ、専用オイルやドライインウォーターで満たして鑑賞するインテリアです。
透明感があり、省スペースで飾りやすい一方、花束の“形”をそのまま残すというより、花材を再構成して楽しむスタイルです。
オイルは屈折で花が美しく見えやすい反面、花材によっては色が沈んだり、透け感が出たりします。
ドライインウォーターは水のような見た目で、作品の雰囲気が軽やかになりますが、素材相性や管理方法の確認が必要です。
直射日光で退色しやすいので、窓際を避け、倒れない場所に置くことが基本です。
3D(立体)保存加工:ブーケを立体的に残すスタイル(ドーム/ケース/ガラス)と特徴
3D保存(立体保存・アフターブーケ)は、花束の立体感をできるだけ保ったまま乾燥・加工し、ドームやガラスケースに収めて作品化する方法です。
「当日のブーケの雰囲気をそのまま残したい」人に最も選ばれやすく、存在感のあるインテリアになります。
ケースに入れることで埃や湿気の影響を受けにくく、長期鑑賞に向きます。
一方でサイズが大きくなりやすく、費用も高めになりがちです。
また花材の種類によっては乾燥時に縮みやすい・花弁が反りやすいなどがあるため、事前に仕上がりイメージを確認しておくと安心です。
シンフラワー等の特殊技術:再現性・デザイン性が高い品の特徴と違い
近年は、従来のドライ・押し花・プリザに加えて、独自技術で“色の再現性”や“デザインの自由度”を高めたサービスも見られます。
例えばシンフラワーのように、花の質感や色味を美しく見せる工程・素材を組み合わせ、作品としての完成度を重視するタイプです。
こうした特殊技術は、単に保存するだけでなく、背景デザイン、文字入れ、写真合成、立体構成などの表現が得意な傾向があります。
その分、価格帯や納期、対応花材がサービスごとに異なるため、実例写真・口コミ・保証内容を確認して選ぶのがポイントです。
どの加工が向く?ブーケの形・花材・スタイル別の選び方(ラウンド/キャスケード/花嫁向け)
加工選びで迷ったら、「ブーケの形」「花材の特徴」「残したい要素(立体感・色・量)」の3点から逆算すると決めやすくなります。
同じバラの花束でも、押し花にするとアート性が高まり、3Dにすると当日の空気感が残り、レジンにすると日常使いのアイテムになります。
また花束を“全部残す”必要はなく、主役の花だけを立体に、残りを押し花にするなど分割も有効です。
ここでは形・花材・残し方の考え方を具体化します。
ウェディングブーケ(花嫁・結婚式):ラウンド/キャスケード別のおすすめ保存とサイズ感
ウェディングブーケは、形によって映える保存方法が変わります。
ラウンドブーケは丸いシルエットが魅力なので、3Dケース保存で立体感を残すと“当日の形”が伝わりやすいです。
一方、押し花フレームでも円形構図を作りやすく、写真や日付を入れて記念品として完成度を上げられます。
キャスケードブーケは縦の流れが美しいため、縦長フレームの押し花や、背の高い立体ケースが相性良好です。
ただし大きいブーケほどケースサイズが上がり費用も増えるので、飾る場所(棚の奥行き、壁面サイズ)を先に決めてからサイズ提案を受けると失敗しにくいです。
バラ・大輪・グリーン:品種とボリュームで変わる加工の向き不向き

花材の向き不向きは、厚み・水分量・花弁の強さで決まります。
バラは保存加工の定番で、3D・押し花・プリザ・レジン(花びら)など幅広く対応しやすい花材です。
大輪で花弁が多い花(例:ダリア系、芍薬系など)は、立体保存では迫力が出る反面、乾燥で縮みや反りが出やすいことがあります。
グリーン(葉物)は、押し花では線の美しさが出やすく、3Dでは乾燥で丸まりやすい場合があるため、配置や固定の工夫が必要です。
不安な場合は、花材写真を送って「この花はどの加工が得意か」を事前確認するのが確実です。
花束を分けて残す:花びらは押し花、1本はアクセサリーなどセット/アレンジの考え方
花束を“全部同じ加工”にすると、サイズや費用、飾り方の制約が出ることがあります。
そこでおすすめなのが、花束を分けて複数の形で残す方法です。
例えば主役の1輪はレジンでアクセサリーにし、残りは押し花フレームで日付と写真を入れると、鑑賞用と実用品の両方が手に入ります。
また3Dケースに全量を入れず、象徴的な花だけを立体にして、余った花材をミニフレームやハーバリウムにするのも人気です。
分割することで、飾る場所が複数に分散でき、万一の破損リスクも分散できます。
造花との違い:自然な質感・思い出の価値、メンテナンス性の比較
造花は色変化が少なく、手入れも簡単で、コストも抑えやすいのがメリットです。
一方、保存加工は“その日に受け取った本物の花”を素材として残せるため、思い出の価値が大きく変わります。
質感も、プリザのしっとり感、ドライの繊細さ、押し花の紙のような薄さなど、自然素材ならではの表情があります。
ただし保存加工品は、光・湿気・衝撃に弱いものが多く、ケース保管や置き場所の配慮が必要です。
「管理の手軽さ」を優先するなら造花、「記念の実物を残す」なら保存加工、と目的で選ぶと納得感が高まります。
費用はいくら?料金相場と見積もりの目安(専門店/花保存加工専門店/アトリエ)
花束保存の費用は、加工方法だけでなく「作品サイズ」「花材量」「額やガラスのグレード」「オプション」で大きく変わります。
同じ押し花でも、A4程度のシンプル額装と、写真・文字入れ・大判フレームでは価格差が出ます。
また3D保存はケースが大きくなるほど材料費と制作工数が増え、相場も上がりやすい傾向です。
ここでは目安を把握し、見積もり時にどこを確認すべきかを整理します。
加工種類別の料金目安:押し花・ドライフラワー・プリザ・ハーバリウム・3D
料金は店舗・サイズ・地域で差がありますが、検討の起点になる目安を表にまとめます。
花束の量が多い場合は、追加料金やサイズアップが発生しやすい点も前提にしてください。
| 加工種類 | 料金目安 | 向いている残し方 | 特徴/注意点 |
|---|---|---|---|
| 押し花(フレーム) | 2万円〜8万円 | 花束を平面アートにして飾る | 写真・文字入れと相性良い。 直射日光で退色しやすい。 |
| ドライ(立体/ケース) | 1万円〜6万円 | ナチュラルに立体で残す | アンティーク調になりやすい。 湿気で戻りやすい。 |
| プリザーブド加工 | 2万円〜10万円 | 発色を重視して残す | 湿気に弱い。 花材の適性がある。 |
| ハーバリウム | 3千円〜2万円 | 花材を再構成して飾る | 花束の形は残しにくい。 光で退色しやすい。 |
| レジン(アクセ等) | 3千円〜3万円 | 花びら/小花を身につける | 黄変リスク。 生花のまま封入は不向き。 |
| 3D保存(アフターブーケ) | 6万円〜20万円以上 | ブーケの雰囲気を立体で残す | サイズで価格が大きく変動。 納期が長め。 |
価格が変わる要因:サイズ、ボリューム、ガラス/フレーム、文字入れ、写真、オプション

見積もりが上下するポイントを知っておくと、予算内で満足度の高い選択ができます。
特に影響が大きいのは、作品サイズと花材ボリュームです。
ブーケが大きいほど、乾燥・配置・固定の手間が増え、ケースやフレームも大型化します。
またガラス(UVカット、厚み、曲面)やフレーム材質、背景布のグレードでも価格差が出ます。
文字入れ(名前・日付)、写真配置、リボンやブートニア同梱、複数個制作(両親用に2つ)などもオプションになりやすいので、優先順位を決めて取捨選択するのがコツです。
注文前に確認したい無料/有料サービス:案内、相談、デザイン提案、保証・返品条件
同じ加工でも、サービス内容で満足度が大きく変わります。
事前相談が無料か、花材到着後に「この花は難しい」と言われた場合の代替提案があるかは重要です。
デザイン提案(レイアウト案の提示、色味の方向性確認)が有料の店もあるため、どこまでが基本料金に含まれるか確認しましょう。
また完成品は一点物なので、返品条件は一般商品と異なることが多いです。
輸送中破損の補償、再制作の可否、キャンセル期限(花到着後は不可など)を事前に把握しておくとトラブルを避けられます。
完成までの期間と流れ|注文→連絡→来店/配送→発送→仕上がり受け取り
花束保存は、注文してすぐ完成するサービスではありません。
乾燥・脱色/置換・成形・固定・額装/ケース組み・最終検品と工程が多く、花材の状態確認も必要です。
そのため納期は数週間〜数か月が一般的で、繁忙期(春の挙式シーズンなど)はさらに延びることがあります。
ここでは、依頼時の流れと、来店・配送それぞれの注意点を整理します。
一般的な制作期間の目安:短納期が難しい理由と、季節・工房の混雑
制作期間は加工方法で変わりますが、押し花や3D保存は乾燥と安定化に時間がかかり、1〜4か月程度を見込むケースが多いです。
短納期が難しいのは、花の水分を急激に抜くと縮み・反り・色ムラが出やすく、品質が落ちるためです。
また工房は手作業が中心で、同時に抱えられる件数に限りがあります。
母の日、卒業・送別、春秋の結婚式シーズンは依頼が集中しやすいので、早めの相談が安心です。
「いつまでに欲しいか」がある場合は、注文前に納期確約の可否を必ず確認しましょう。
持ち込み(来店)と配送の違い:梱包、ケース、温度・湿気対策、到着時間

来店持ち込みは、花の状態をその場で見てもらえ、最適な加工提案を受けやすいのがメリットです。
一方、遠方の場合は配送依頼が一般的で、梱包品質が仕上がりを左右します。
配送では、花が潰れない箱、茎を湿らせた保水、花首固定、隙間の緩衝材が重要です。
夏は高温で傷みやすく、冬は凍結リスクがあるため、クール便指定の可否や到着希望時間(最短で受け取れる午前着など)も確認しましょう。
到着後すぐ開封・検品できるよう、受け取り可能な日時に合わせて発送するのが基本です。
メール/電話での連絡・確認事項:希望スタイル、カラー、サイズ、イメージ共有
依頼前後の連絡では、希望スタイル(押し花/3D/プリザ等)だけでなく、飾る場所に合うサイズ感を共有することが大切です。
また「当日の雰囲気を残したい」「色は鮮やか寄りがいい」「アンティーク調が好き」など、好みの方向性を言語化すると提案精度が上がります。
可能なら花束の写真(正面・側面・上から)を送り、リボンやカード、ブートニアなど同梱したい付属品も伝えましょう。
仕上がりイメージのすり合わせ(背景色、文字入れ内容、写真の有無)を早めに行うほど、完成後の「思っていたのと違う」を減らせます。
自分でできる花の保存加工|家庭での方法と失敗しないコツ
専門店に頼むのが安心ですが、花束の一部を自分で残す楽しさもあります。
家庭で挑戦しやすいのは、ドライフラワー、押し花、ハーバリウムです。
ただし自作は、乾燥不足によるカビ、直射日光による退色、密封不良による劣化が起こりやすい点がデメリットです。
ここでは、最低限押さえたい手順と、失敗を減らすコツをまとめます。
ドライフラワーを自分で:ハンギングと乾燥剤(シリカゲル)で作る手順
ハンギングは、花束を小分けにして輪ゴムで束ね、逆さにして風通しの良い日陰に吊るします。
直射日光は退色を早めるため避け、エアコンの風が直接当たらない場所が理想です。
シリカゲル乾燥は、密閉容器に乾燥剤を敷き、花を形が崩れないように置いてから、上からそっと埋めるように入れます。
数日後に取り出し、柔らかい筆で粒を落とすと立体感が残りやすいです。
完成後は吸湿を防ぐため、ケースに入れるか乾燥剤と一緒に保管すると長持ちします。
押し花を自分で:花びらの処理、退色を減らすコツ、フレームへの入れ方
押し花は、花を薄く整えるのが第一歩です。
厚みのある花は花びらを分解して重なりを減らし、形を整えてから吸水紙(キッチンペーパー等)に挟みます。
その上で本や押し花器で圧をかけ、紙は湿り具合を見て交換するとカビを防げます。
退色を減らすには、乾燥を早めることと、完成後にUVカットのフレームを使うことが効果的です。
フレームに入れる際は、花が動かないように台紙に軽く固定し、湿気が入らないよう背面の密閉性も意識すると仕上がりが安定します。
ハーバリウムを自分で:ボトル選び、ドライインウォーター/オイル、花材の鮮度管理

ハーバリウムは、まず透明度の高いガラスボトルを選び、洗浄・乾燥して水分を完全に飛ばします。
花材は必ず乾燥させたものを使い、少しでも生っぽさが残ると濁りやカビの原因になります。
オイルは専用品を使い、気泡が入りにくいようにゆっくり注ぐのがコツです。
ドライインウォーターは見た目が軽やかですが、素材相性や取り扱い注意点があるため、購入元の説明に従ってください。
完成後は直射日光を避け、倒れない場所で保管し、キャップの緩みがないか定期的に確認すると安心です。
自作の注意点:カビ・変色・発色低下、密封、保管環境(光・湿気・温度)
自作で最も多い失敗は、乾燥不足によるカビと、光による急速な退色です。
「触るとまだ冷たい」「花弁がしなる」状態は水分が残っているサインなので、乾燥期間を延ばしましょう。
また完成後も、湿気が多い場所(浴室近く、結露する窓際)や高温になる場所(直射日光、家電の上)は避けるのが基本です。
ケースやフレームは密封性が高いほど埃・湿気の影響を受けにくく、乾燥剤を併用すると安定します。
「きれいに残す」目的なら、作った後の置き場所まで含めて設計することが大切です。
専門店に依頼するメリット|プロの技術で「長期間きれい」に残すポイント
大切な花束ほど、専門店に依頼する価値が高くなります。
理由は、花材の状態判断、乾燥・成形のノウハウ、退色を見越した色設計、破損しにくい固定技術など、仕上がりと耐久性に差が出るためです。
また、ケースやフレームの品質、UV対策、輸送時の梱包設計まで含めて“作品”として完成させられるのもプロの強みです。
ここでは、専門店ならではのメリットと、依頼先選びのチェックポイントをまとめます。
花保存加工専門店の強み:職人の経験、色の再現、立体の仕上がり差
花保存加工の専門店は、花材ごとの癖(縮みやすい、黒ずみやすい、花弁が割れやすい等)を踏まえて工程を調整できます。
例えば立体保存では、乾燥中の支え方や固定位置でシルエットが大きく変わり、経験値が仕上がりに直結します。
また色の再現は、単に“鮮やかにする”だけでなく、数年後の退色を見越してバランスを取る発想が必要です。
結果として、同じ花束でも「自然に見える」「崩れにくい」「長く飾れる」完成度になりやすいのが専門店のメリットです。
対応できる品とデザイン:フレーム、ドーム、ガラスケース、リース、インテリア向け

専門店は、加工方法だけでなく“飾り方の提案”が豊富です。
押し花フレームでも、背景布・台紙色・写真配置・文字入れで雰囲気を変えられます。
3D保存は、ドーム型、四角いガラスケース、壁掛け対応など、住まいのテイストに合わせた選択肢が出せます。
また花束の一部をリースにしたり、ミニフレームを複数作って両親へ贈ったりと、用途別の提案も受けやすいです。
「どんな部屋に、どう飾りたいか」を伝えると、デザインの満足度が上がります。
安心のためのチェックリスト:対応地域、配送可否、事前案内、キャンセル/返品ポリシー
依頼先を選ぶ際は、作品例の好みだけでなく、運用面の安心も確認しましょう。
特に配送対応の有無、花束の送り方ガイド(梱包手順の案内)が整っているかは重要です。
また、花到着後に状態確認の連絡があるか、難しい花材があった場合の代替提案があるかもチェックポイントです。
一点物のためキャンセル・返品条件は厳しめになりやすく、どの時点からキャンセル不可か、輸送破損時の対応はどうなるかを事前に把握しておくと安心です。
後悔しないための注意点まとめ|鮮度・退色・保管・サイズで失敗を防ぐ
花束保存で後悔が起きやすいのは、「もっと早く出せばよかった」「思ったより色が変わった」「飾る場所に合わなかった」の3パターンです。
保存加工は魔法ではないため、現実的な変化を理解し、保管環境まで含めて計画することが成功の鍵になります。
ここでは、依頼前・完成後に必ず押さえたい注意点をまとめます。
大切な花束を“思い出のまま”に近い形で残すために、チェックしながら進めてください。
鮮度が落ちる前に:プロポーズ/挙式後すぐのタイミングと保管方法(短期)
加工の成否は、最初の鮮度管理で大きく決まります。
受け取ったら、まず茎を少し切り戻して水に挿し、直射日光と高温を避けて涼しい場所に置きます。
翌日以降に依頼する場合も、花瓶の水は清潔に保ち、葉が水に浸からないようにして腐敗を防ぎましょう。
専門店へ送るなら、できるだけ早い発送日程を確保し、到着までの時間が短い配送方法を選ぶのが基本です。
「少ししおれてからでも大丈夫だろう」と放置すると、花弁の傷みが戻らず、仕上がりに影響が出やすいので注意してください。
退色・発色の現実:カラー別に起こりやすい変化と、長持ちさせる置き場所
どの加工でも、退色や色味の変化は起こります。
特に白・淡いピンクは黄ばみが出やすく、赤・紫は暗く沈みやすい傾向があります。
青系は色素が不安定で、加工や保管条件で変化が出やすいこともあります。
長持ちさせる最大のコツは、直射日光を避け、温度変化と湿気が少ない場所に置くことです。
窓際、キッチン、浴室近くは避け、壁掛けなら日が当たりにくい面を選ぶと、見た目の変化を緩やかにできます。
ケース/フレームの選択:埃・湿気対策、密封の有無、飾るスペースとの相性
ケースやフレームは、見た目だけでなく保護性能で選ぶと失敗しにくいです。
埃は作品の劣化というより“掃除のストレス”につながるため、密閉性の高いケースは満足度が上がりやすいです。
湿気対策としても、ケース入りは有利で、乾燥剤を入れられる仕様だとさらに安心です。
一方で大型ケースは置き場所を選ぶため、飾る棚の奥行きや壁面サイズを事前に測っておきましょう。
「飾れないサイズを選んでしまった」を防ぐため、完成サイズの外寸確認は必須です。


