夏の象徴のような、あの元気なひまわり。飾っていると部屋がパッと明るくなりますよね。そんなひまわりをドライフラワーにできたら、季節の思い出をそのまま閉じ込めたようで素敵です。
ただ、ひまわりは花が大きくて中心(種の部分)が厚いため、乾きにくく、色も変わりやすい“ちょっと難しい花”でもあります。コツは、「切るタイミング」「乾かし方」「湿気対策」の3つを押さえること。
この記事では、ひまわりが難しい理由をふまえつつ、基本の作り方からシリカゲルを使う方法、吊るして作る方法までを順番にまとめました。さらに、押し花として楽しむアイデアや、飾って長持ちさせる保存のコツ、スワッグ・リースなどのアレンジ方法も紹介します。はじめてでも失敗しにくいポイントを散りばめているので、ぜひ気軽に試してみてください。
ひまわりを使ったドライフラワーの作り方

ひまわりのドライフラワー作りでいちばん大事なのは、最初の「花選び」と「切るタイミング」です。花びらが反り返ってきたり、中心がしっとりしてきたりしたものは、乾燥中に傷みやすくなります。花びらがいきいきしていて、中心部がまだ固めのうちに作業を始めると成功率が上がります。
乾かし方は大きく分けて、吊るして乾かす(ハンギング)か、乾燥剤(シリカゲル)で乾かすかの2種類。ひまわりは厚みがあるぶん、色をきれいに残したいならシリカゲル、ナチュラルな風合いを楽しみたいならハンギングが向いています。
ひまわりをドライフラワーにするのが難しい理由
ひまわりが難しい最大の理由は、花の中心(筒状花・種になる部分)が厚く、水分をたっぷり含むことです。表面の花びらは乾いているのに、中心だけ乾ききらず、途中でカビたり変色したりしやすくなります。
また、花が大きいほど自重で花びらが垂れたり、乾燥中に形が崩れたりしがちです。さらに直射日光や高温に当てると、黄色がくすんだり茶色っぽくなったりもします。
だからこそ、ひまわりは「風通し」「湿気対策」「日光を避ける」が超重要。草花の扱いで言うと、“乾かす”というより“腐らせずに水分を抜く”意識で進めると、仕上がりが安定します。
ひまわりのドライフラワー作りに必要な用具と材料
基本的に揃えるものはシンプルです。乾燥方法によって必要な道具が少し変わります。
【共通であると便利】
・よく切れるハサミ(茎が太いので園芸用だと安心)
・麻ひも/輪ゴム(束ねる用)
・ピンセット(花びらの微調整や、乾燥後の取り扱いに便利)
・新聞紙やペーパー(作業台の保護、湿気吸収)
【シリカゲルで作る場合】
・シリカゲル(乾燥剤)
・密閉できる容器(タッパーや保存容器)
・スプーン(シリカゲルを花の隙間に入れる用)
【ハンギングで作る場合】
・吊るす場所(風通しの良い室内、日が当たらない場所)
・洗濯ばさみ/フックなど(吊るすため)
ひまわりのドライフラワーの基本的な作り方
ここでは、まず全体の流れ(共通の基本)を押さえます。方法が違っても、下準備が丁寧だと失敗しにくくなります。
1)切るタイミング
花びらが元気で、中心部がまだベタついていないものを選びます。切ったらすぐに作業できる状態が理想です。
2)下処理
茎の葉は基本的に外します(葉が残ると乾燥中に傷みやすい)。茎の長さは飾り方に合わせて整え、切り口はスパッと切り直すと扱いやすくなります。
3)乾燥
・ナチュラルな仕上がり:ハンギングでゆっくり乾燥(約1〜2週間が目安)
・色を残したい:シリカゲルで乾燥(数日〜1週間程度が目安)
4)仕上げ・飾り方
乾燥後は衝撃に弱くなるので、花びらを触るときはピンセットが安心です。スワッグやリース、花瓶に挿して飾るなど、用途に合わせて整えましょう。
シリカゲルを使ったひまわりのドライフラワー作り
シリカゲルは、ひまわりのように厚みのある花でも比較的きれいに仕上げやすい方法です。ポイントは、「密閉」「花の隙間までしっかり埋める」「取り出しは丁寧に」の3つ。
手順
1)密閉容器の底にシリカゲルを2〜3cm敷きます。
2)ひまわりを入れ、花の形が崩れないように固定します。
3)スプーンでシリカゲルを少しずつかけ、花びらの間や中心部の周りまでやさしく埋めます(ドサッと入れると花びらが折れやすい)。
4)フタをして密閉し、数日〜1週間ほど置きます。
5)取り出すときは花びらを引っ張らず、シリカゲルを少しずつどかして救い出します。残った粒は軽く落とします。
仕上がりの色を守りたいなら、置き場所は直射日光を避け、涼しく乾いた場所へ。草花の観点では、乾燥中に温度が上がるほど色素が壊れやすいので、“暗くて乾いた場所”が向いています。
ひまわりをハンギングしてドライフラワーを作る方法
ハンギングは、いちばん手軽でナチュラルな雰囲気に仕上がる方法です。ひまわりの場合はとくに、湿気と形崩れに注意すると成功しやすくなります。
手順
1)葉を外し、茎を整えます。
2)1本〜2本ずつ、または小さめの束にして麻ひもで結びます(束が太いほど乾きにくいので少なめが安全)。
3)花が下になるように逆さに吊るします。
4)風通しの良い室内で、直射日光を避けて乾燥させます(1〜2週間が目安)。
ひまわりは花が重いので、吊るしているうちに首が曲がることがあります。気になる場合は、束ねる前に茎を少し短めにしたり、飾るときにリース台へ固定したりすると扱いやすいです。仕上がりは少しアンティークな色味になりやすいですが、それもハンギングの魅力です。
ひまわりを押し花にする方法とその楽しみ方

ひまわりを押し花にすると、あの明るさを“平面の作品”として残せます。しおりやカード、額装などに向いていて、手作りの温かみも出しやすいのが魅力です。
ただし、ひまわりは花の中心が厚いので、丸ごと押すと乾きにくく失敗しがち。押し花にするなら、小ぶりな品種を選ぶ、または花びらと中心部を分けて使うと仕上がりが安定します。
ひまわりの押し花作りに必要な道具と手順
必要な道具
・ハサミ
・ピンセット
・吸水性の紙(新聞紙、キッチンペーパー、コピー用紙など)
・重し(分厚い本、押し花用プレスなど)
・乾燥中に挟む板や厚紙(あれば作業が安定)
基本手順
1)できるだけ新鮮な花を用意し、汚れや水分は軽く拭き取ります。
2)ひまわりは厚みがあるので、花びらを数枚ずつ分けて押すか、中心部は薄く切り分けて使うと失敗しにくいです。
3)紙→花→紙の順に挟み、平らな板(または厚紙)で挟んで重しをのせます。
4)数日おきに紙を交換しながら、1〜2週間ほど乾燥させます。
草花の保存では「湿気が残る=色が濁る・カビる」原因になります。紙替えは手間ですが、ここを丁寧にすると、黄色がきれいに残りやすくなります。
押し花で作るひまわりしおりのアイデア
押し花のひまわりは、しおりにすると毎日使えて楽しいアイテムになります。小さな花びらでも十分かわいく、初心者でも挑戦しやすいです。
作り方の一例
1)押し花が完全に乾いたら、台紙(厚紙やクラフト紙)をしおりサイズにカットします。
2)ピンセットで花びらを配置し、のりや透明シートで固定します。
3)上からラミネートや透明フィルムで保護すると、汚れや湿気に強くなります。
4)穴をあけてリボンを通すと、ぐっと“作品感”が出ます。
ひまわりは一般的に「憧れ」「あなただけを見つめる」などの花言葉で知られています。読む時間にそっと明るさを足してくれるしおりは、ちょっとしたプレゼントにも向きます。
ひまわりの押し花を使ったインテリア
押し花は、飾るだけで空間の雰囲気が変わるのがいいところ。ひまわりの押し花は色が映えるので、白い壁や木目の家具とも相性が良いです。
おすすめの飾り方
・小さな額に入れて壁に飾る(1輪でも成立します)
・ポストカードサイズにまとめて並べる(複数枚作ると統一感が出ます)
・ガラスフレームで挟む(透明感が出て、軽やかな印象に)
直射日光は退色の原因になるので、飾る場所は「日が当たりにくい壁」が安心です。色を長く楽しみたいなら、飾る場所選びも作品づくりの一部です。
ドライフラワーとしてのひまわりの特徴と花言葉

ドライフラワーになったひまわりは、生花の「まぶしい黄色」から、少し落ち着いたアンティークカラーへ変化しやすいのが特徴です。明るさは残しつつも、どこか懐かしい雰囲気が出るので、ナチュラル系・カフェ風のインテリアにもよく合います。
乾燥方法によって印象も変わり、シリカゲルだと比較的鮮やか、ハンギングだと素朴でやわらかい色味になりやすいです。どちらが正解というより、「どんな雰囲気にしたいか」で選ぶのがおすすめです。
ひまわりドライフラワーが持つ意味と花言葉
ひまわりは、太陽に向かう姿から前向きさや憧れを連想させる花として親しまれています。花言葉は地域や解釈で少し幅がありますが、一般的には「憧れ」「あなただけを見つめる」「情熱」などがよく挙げられます。
ドライフラワーにすることで、「その瞬間の気持ち」や「季節の記憶」を長く残せるのも魅力です。飾る場所に合わせて、ひまわりの“元気さ”をアクセントにするか、“余韻”として楽しむかを決めると、インテリアとしての完成度が上がります。
ひまわりのドライフラワーに適した保存方法
ひまわりのドライフラワーをきれいに保つコツは、「光・湿気・ホコリ」を避けることです。ドライフラワーは水分が少ないぶん、湿気を吸うと傷みやすくなります。
保存のポイント
・直射日光を避ける(色あせ防止)
・湿気の多い場所を避ける(キッチン・洗面所の近くは注意)
・ホコリが気になるならケースやガラスフレームへ
・保管時は乾燥剤(小袋タイプ)を近くに置くと安心
飾る場合も、風通しの良い場所だと長持ちしやすいです。とくに梅雨時期は、部屋の湿度管理が仕上がりを左右します。
ひまわりのドライフラワーの色合いと香りを長持ちさせるコツ
ドライフラワーの色や香りが落ちやすい原因は、主に紫外線・高温・湿気です。ひまわりは色がはっきりしているぶん、退色すると差が目立ちやすいので、飾り方に少し工夫を入れると長く楽しめます。
長持ちのコツ
・作る段階で「涼しく、暗く、乾いた場所」で乾燥させる
・飾る場所は直射日光を避け、なるべく温度変化が少ない所へ
・湿気が気になる季節は、短時間でも除湿すると状態が安定しやすい
・触る回数を減らす(花びらが欠けやすくなるため)
香りはどうしても生花より弱くなりますが、状態が良いほど「乾いた草花のやさしい香り」が残りやすいです。仕上げまで丁寧に扱うほど、ひまわりの“らしさ”が長持ちします。
ひまわりのドライフラワーを活用したアレンジ方法

ひまわりのドライフラワーは存在感があるので、少量でもアレンジが決まりやすい花材です。スワッグやリースはもちろん、花瓶に挿すだけでも絵になります。
ポイントは、ひまわりの「大きさ」を活かしつつ、周りを引き算すること。合わせる花材は主張が強すぎないもの(グリーンや小花)にすると、ひまわりが主役としてきれいにまとまります。
ひまわりドライフラワーで作るおしゃれなスワッグ
スワッグは壁に吊るして飾れるので、ひまわりの明るさを手軽に取り入れられます。大きな花は“面”になるので、配置のバランスを取るのがコツです。
作り方の流れ
1)ひまわりを主役にして、周りにグリーンや細い花材を添えます。
2)正面から見て形がきれいに見えるように、花の向きを調整します。
3)茎を揃えて束ね、麻ひもやリボンでしっかり結びます。
4)壁に吊るす場合は、重さに耐えられるフックを使います。
ひまわりが大きい分、1〜2輪でも十分華やかです。最初は小さめのスワッグから作ると失敗しにくいですよ。
ひまわりを使ったリース作りのアイデア
ひまわりのリースは、玄関やリビングの印象を一気に明るくしてくれる人気のアレンジです。ポイントは、厚みのある花を無理に押し込まず、“立体感を活かして固定する”こと。
作り方の一例
1)リース台(つる・ワイヤーなど)を用意します。
2)ひまわりは数を欲張らず、等間隔に配置して主役を作ります。
3)隙間をグリーンや小花で埋めて、全体の流れを整えます。
4)固定はワイヤーやグルーガンで。仕上げにリボンを付けると完成度が上がります。
ひまわりは花言葉のイメージも明るいので、季節の飾りとしてだけでなく、贈り物にも向きます。作った後は湿気と直射日光を避けて飾れば、きれいな状態を長く楽しめます。
まとめ
ひまわりのドライフラワーは、夏の明るさをそのまま残せる一方で、花が大きく中心が厚いため、乾燥に少しコツがいる花です。失敗しないためには、「切るタイミング(新鮮なうち)」「湿気を避ける」「直射日光を避けて乾かす」の3点を意識するだけでも仕上がりが安定しやすくなります。
色をなるべくきれいに残したいならシリカゲル、ナチュラルな風合いを楽しみたいならハンギングがおすすめ。どちらも正解なので、作りたい雰囲気や飾り方に合わせて選ぶと、ひまわりらしさを活かした作品になります。
また、押し花にしてしおりや額装にしたり、スワッグ・リースにアレンジしたりと、ひまわりは形を変えても楽しみ方が豊富です。作った後は、光・湿気・ホコリを避けて保存すると、色合いも長持ちしやすくなります。
ひまわりは、少し手間をかけた分だけ“季節の記憶”として残ってくれる花です。ぜひ自分の好みの方法で、ひまわりのドライフラワー作りを楽しんでみてください。


